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時々なんか書きたくなるよねーっていう
小論文が書けないんです・・・人口減少のメリットデメリットなんて・・・orz...炭素税の方がまだ書けたわ・・・
小論書くの苦手だ。偉そうな口調になって嫌だ。~である、~だろう、とかさぁ・・・
小論小説もひっくるめて文才が欲しい。共通して、文の締めくくりが絶望的にできない。いこーるオチが適当。あと書き始めのテンションを維持できない。これすげえ困る。たいしてたいした文章書いてるわけでもないんだけどね!!!

下は別に夢でもなんでもない毛利と長曾我部の話
オチの適当具合がひどい。無駄に長いかもしれない。携帯で見るとスクロール大変そうな感じ
20尺は大体6メートルくらい、らしいです
毛利は容赦なくツンデレでいて欲しい

季節は夏。長い戦は卯月を最後にひとまずの段落をつけた。
停戦条約を結んでからというもの、元親は1ヶ月に一度程度のペースで元就の居城、高松城に顔を出すようになった。目的は特にない。強いて言えば昔からの因縁の相手がどのような生活をしているのか気になったのだ。
戦は何度もした。戦略、戦術、戦装束に戦い方、そんなものは飽きるほど見てきた。
毎度、戦が終わるたびに空をじっと見ていたから太陽を浴びるのが好きというのは知っている。
だが、他のことは何一つ知らない。知っていることはどれも戦場で知ったことばかりだ。
今までどんな人生を歩んできたのか、どんな家族がいるのか、好きな食べ物、嫌いな食べ物はあるのか、なぜそんな刀や兜を使っているのか。聞きたいことは多々あれど何も、知らない。

開け放した障子から風が入る。その風を感じたくて、壁に顔をくっつけるようにして寝そべっていた元親は障子の方に顔を向けた。
風は部屋の真ん中で書状を書いていた元就の顔にはらり、と薄茶の髪をかける。

(細っけぇ髪してんな)

元親の髪は、姫若子時代にはそれは念入りに手入れをしていたものだが、海に繰り出すようになってからはいくら手入れをしても潮風で髪が傷んでしまい、元のように艶やかな髪を維持することなどとうに諦めていた。
なぜなのかは知らないが、日輪を崇めている毛利とて髪は日に焼けて傷むはずなのに、その髪は綺麗な薄茶をしている。

(ちょっと失礼してっと)

ずりずりと、畳の上を匍匐前進で這っていく元親に元就は一瞥をくれたものの、「不愉快なものを見た」と言わんばかりの表情で、一瞬後には書状に目を戻した。
そのままの体勢で元就の後ろに辿り着いた元親はそこで初めて膝立ちをし、元就の頭に手を伸ばした。

ぐしゃり

下から不吉な音が聞こえた気もしたが気にせず、意外とやわらかいその髪をわしゃわしゃと触る。

「・・・貴様何をしている。我の半径20尺以内に近づかぬという条件で惨めったらしく壁に引っ付いて居ることを許したのだがなこの馬鹿男」
「いや、元就の髪の毛が傷んでるのかどうか気になってさ。ほら、お前いつもお日さん浴びてるから髪傷んでるんじゃないかってな」
「貴様の頭にはまこと下らぬことしか入っていないのだな長曾我部元親。蛆虫でも沸いているのだろういますぐその頭輪切りにして取り除いてやろうか」
「意外と傷んでるなーお前の髪。傷んでるからこんなに薄い茶色してんのか」

お互い話がかみ合わぬまま、かみ合わせる気もないまま元親は髪を、元就は紙をぐしゃぐしゃと握りしめ続ける。ふいに元親の爪に髪が引っかかりプツンと抜けた。

「あ、わりぃ」

元親は何気なく謝ったが、元就の肩が小刻みに揺れ始めた。
停戦より三月。その間何度もこの様子を目にしている彼は、サッと顔を青くして、そろそろと障子の方に移動し始める。
沸点の低い彼の、堪忍袋の緒が切れる前兆だ。

「貴様・・・城に忍び込んだだけでは飽きたらず我の部屋にその無駄にでかい図体で陣取りおまけに執務の邪魔までし始めるとは、一度貴様を瀬戸の大渦のなかに放り込んでみたいものよ。なあ長曾我部元親」

すくっと元就は立ち上がり、壁に掛けてあった輪刀へと足を向けた。
これは、本格的に、やばい。
真剣に身の危険を感じ始めた元親は障子の外、庭に向けて一目散に駆けだした。

「逃すか!」

ザシュッ!
元就が輪刀を手にした瞬間それは、あざやかな曲線を描いて逃げる元親を捉えようとする。
間一髪で庭に転げ落ちた元親だが、身代わりとして切り裂かれた障子の鋭い切り口を見て背筋が凍った。

「ちょっと待てよ元就!髪の毛の一本や二本ぐらいどうってことねえだろ!」
「髪ごときでここまで怒るか!貴様へと降り積もった怒りが許容点を超えたまでの事よ!」
「別になにもしてねえだろ!」
「自覚がないだけなお質が悪いわ!我がここまで我慢してやったこと感謝するがよい!」
「ちょっ、おまえそれ本気でやばいうおおおおおおおおおおおおおお!!!」


風が撫ぜるように庭を抜けていった。
当主同士がこの調子なら四国と中国が合戦をすることは、少なくともこの二人が生きている間はないだろう。
そうしてただ燦々と、夏の日射しが庭を照りつけていた。
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流熾沂(ながるしき)
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女性
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学生
自己紹介:
ダラダラと好きなことができたらそれで幸せなのだけれど、ダラダラするにも好きなことをするにもなにやら色々頑張らなきゃ駄目なんだという人生の現実にぶち当たって悶々としている今のところギリ十代。しこうのうりょくがこどものようだ!いい加減成長したい
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